一人で１４人分のヴォーカル＆コーラスを重ね撮りし、演奏もドラムは打ち込みであるものの、全部一人でやったという、なんかものすごい労力かかってるアルバムです。
帯の「大合唱メタル！」の文字に負けない、壮大なオーケストレーションに大仰な合唱とメロスピハイトーンのクリーンヴォーカル、さらにはデスヴォイスとガテラルヴォイスまで使い分けるとか、この男、絶対只者ではないですよ。
Rhapsody of Fire や Sonata Arctica あたりの影響が濃いアレンジのクオリティは異常に高く、初のソロ作品とは思えないほど。
メロディックスピードメタルの突き抜けるハイトーンヴォーカルが俺のツボなのはいつものことですが、ブラックメタルのデス声も中毒性があってヤバいです。気が付くと聴きながら一緒に吼えてるから困る。
１つのアルバムにメロスピメタル（４曲）とブラックメタル（２曲）が一緒に収録されてるのは珍しいんじゃないか、とブックレットには書いてありますが、そもそもこの東方アレンジシーンにおいて、デスヴォイスの使い手自体珍しいんじゃないかと思います。クリーンなハイトーンも使えるとなればなおさら。
デス・ガテラル声入りということで、メタルアレンジの中でもかなりコアな部類ですが、それでも委託販売開始後１週間と経たずに追加発注がかかったらしいです。
アルバムのクオリティが高いためなのかこの界隈にメタラーが多いのか、あるいはその両方か、日本で今一番メタルやってるのは、東方アレンジなのかもしれませんね。
こういう良質なメタルが出てくるから、東方アレンジからは抜けられないんですが。
http://www.youtube.com/watch?v=HFWVAKYvLcw&feature=related
（↑龍5150氏による「恋のミクル伝説メロスピアレンジ」。俺は勝手に「Mikuru of the Damned」と呼んでます。ドラフォもチルボドも好きなんで、ニヤニヤしっぱなし）
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